【青空文庫で読める】クリスマスに読みたいおすすめの童話・小説をご紹介

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青空文庫(あおぞらぶんこ)で本を読みませんか。

青空文庫は、だれでも自由にアクセスし、無料で利用できるネット上の図書館です。
青空文庫で読めるのは、著作権が消滅した作品と作者が公開を許可した作品。
夏目漱石、芥川龍之介、宮沢賢治など、誰もが知る日本の作家の作品はもちろん、カフカやスティーブンソン、チェーホフなどの外国人作家の作品、国内外の童話、推理小説、哲学、歴史から政治、社会科学、自然科学…と、とにかく様々な作者・分野の作品を読むことができます。
青空文庫を読むためのスマホのアプリもありますよ。

青空文庫はボランティアによって運営されており、作品の入力・校正もボランティアによって行われています。
公開されている作品は、なんと18,000点以上。※2021年10月時点
そんな多くの作品の中から、おすすめの作品を少しずつご紹介していきます。

今回はクリスマスの季節に読みたい童話、小説、詩など、青空文庫で読める作品をご紹介します。

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クリスマスに読みたい童話・児童小説など

クリスマスを題材・舞台にした物語などから、主に児童向けのものをご紹介します。易しい文章の物語や挿絵の入ったものもあるので、小さいお子さんと一緒に読んだり、読み聞かせにも。もちろん大人が読んでも楽しい作品です。

サンタクロースはいるんだ Yes, Virginia, There is a Santa Claus ©

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作:ニューヨーク・サン紙社説(担当:フランシス・ファーセラス・チャーチ)The New York Sun (written by Francis Pharcellus Church)
訳:大久保ゆう

サンタクロースはいるのですか?
ニューヨーク・サン新聞に、8歳のヴァージニアからこんな投書がきます。
この投書にニューヨーク・サン紙の記者フランシス・チャーチは、社説(1897年9月21日)でヴァージニアの質問に答えます。真摯に、わかりやすい、やさしい言葉で。最後、この投書をしたヴァージニアのその後についても少しだけ触れられています。8歳の少女にだけではなく多くの大人の心にも届き、大きな反響を呼んだ名文。“世界で一番有名な社説”とも言われています。

サンタクロースがやってきた ACCOUNT OF VISIT FROM ST. NICHOLAS ©

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作:ヘンリ・リヴィングストンJr.(Henry Livingston Jr.)
訳:大久保ゆう

クリスマスイブ、ひっそりした夜。ぐっすり眠っていたぼくは物音に飛び起きます。
愛嬌のあるサンタクロースの様子がひらがなとカタカナで訳された、挿絵も楽しい作品です。小さいお子さんにも。

サンタクロースがさらわれちゃった! A Kidnapped Santa Claus ©

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作:ライマン・フランク・ボーム(Lyman Frank Baum)
訳:大久保ゆう

ニコニコ谷で子どもたちを幸せにしようと毎日頑張っているサンタクロース。大勢の妖精たちと暮らしています。でも、悪魔の洞窟に住む悪魔たちは、子どもたちを幸せにしているサンタクロースが憎たらしくてたまらないのでした。そしてある年のクリスマスイブ、ついに悪魔たちはサンタクロースを誘拐してしまいます!サンタクロースは大丈夫でしょうか。そして子どもたちへのプレゼントはどうなってしまうんでしょう?
妖精たちのおしゃべり、悪魔たちのおしゃべりも楽しく、悪魔のどうくつ、悪魔たちの名前もとてもユニーク。大久保ゆうさんの楽しい訳で、子どもにもわかりやすく読める物語です。
著者のライマン・フランク・ボームは『オズの魔法使い』でも有名なアメリカの作家です。

ババールとサンタのおじさん BABAR ET LE PERE NOEL ©

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作:ジャン・ド・ブリュノフ(Jean de Brunhoff)
訳:大久保ゆう

ぞうの国からお話は始まります。にんげんの国にはクリスマスイブの夜にやさしいおじさんがやってきて子どもたちにプレゼントをくれらしい。手紙を書いて、ぜひぞうの国にもきてもらおう!こざるのゼフィルは小ぞうの仲間に呼びかけます。みんなは一生懸命サンタさんに手紙書いて送ったのですが、返事が来ません。それを知ったぞうの国王・ババールはサンタさんに直接お願いをしようと旅にでます。さて、はたしてサンタさんはぞうの国にきてくれるのでしょうか。カラフルで楽しい絵が物語をより盛り上げてくれる、楽しい絵本です。

本作品で登場するぞうの国の王さま・ババールは、フランスの絵本作家ジャン・ド・ブリュノフによって生み出されたキャラクター。息子のローランド・ド・ブリュノフが書いた絵本シリーズ『ぞうのババール』はアニメや映画にもなっており日本だけではなく世界中で愛されています。

金のくびかざり

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作:小野浩

児童雑誌『赤い鳥』に1928年に掲載された作品。クリスマスイブの夜、よし子さんの家のネコも犬もオウムも、よし子さんのところにサンタクロースがやってきて無事にプレゼントをくれるように、それぞれ役に立ちたくて仕方のない様子です。昭和初期の作品ですが、やさしく楽しいストーリー。小さいお子さんへの読み聞かせによさそうな作品です。

マッチ売りの少女 The Little Match Girl ©

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作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen)
訳:結城浩 Copyright (C) 1999 Hiroshi Yuki (結城 浩)

デンマークの代表的な童話作家アンデルセンの有名な作品の一つ。幼い頃に読んだことがある方も、もう一度読んでみてはいかがでしょう。クリスマスの夜の、一人の少女の物語。

フランダースの犬 A Dog of Flanders ©

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作:マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー(Marie Louise de la Ramee)/ウィーダ(Ouida)
訳:荒木光二郎

ネロとパトラッシュは、この世で二人きりでした。
行商人にこき使われ、倒れてしまったフランダースの犬パトラッシュ。パトラッシュが死んだと思い込んだ行商人に蹴飛ばされ、道ばたで横たわっていました。その後、そこを通りかかった貧しくも心の優しいジェハンじいさんと孫のネロに助けられ、ようやくパトラッシュに穏やかな月日が流れます。やがてジェハンじいさんも亡くなり、ますます苦しくなる生活の中、それでもネロはパトラッシュと共に楽しく暮らします。そんなネロの望みはただ一つ。『パトラッシュ、あれを見ることができたらなあ。あれを見ることができたらいいのに』ルーベンスの絵をみたいネロ。
有名なクリスマスの朝の場面も含めて、つらく悲しい場面の多い物語。それでも、ネロの芸術への情熱とパトラッシュの心が印象に残る作品。

もみの木 GRANTRAEET

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作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen)
訳:楠山正雄

小さなもみの木ははやく大きくなりたいと思っていました。そして大きくなると年をとった木になりたいと思います。太陽はもみの木に『「わかいあいだが、なによりもいいのだよ。ずんずんのびて、そだっていくわかいときほど、たのしいことはないのだよ。」』と言いますが、もみの木には意味がわかりませんでした。クリスマスが近くなると、若い木が何本も切り倒され、その行く先を知りたいもみの木。今度は早くあの切り倒された木のように荷車に乗せられたいと願うように。
もみの木の一生の物語。最後の一文は、大人の方が何かを感じるかもしれません。

あのときの王子くん LE PETIT PRINCE ©

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作:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(Antoine de Saint-Exupery)
訳:大久保ゆう

『星の王子さま』の邦題で有名な作品。青空文庫で読むことができる本作品は『あのときの王子くん』というタイトルで、訳者の大久保ゆうさんが朗読のために作られた翻訳です。ほとんどがひらがなで書かれ、楽しい挿絵も見ることができるので、お子さんと一緒に、声に出しながらゆっくりと読むのにも、ぴったりな作品だと思います。

クリスマスに読みたい古典文学の定番

クリスマス・カロル(クリスマス・キャロル) A CHRISTMAS CAROL

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作:チャールズ・ディケンズ(チャールズ・ジョン・ハファム・ディケンズ Charles John Huffam Dickens)
訳:森田草平

世界中で読まれ続けるクリスマスの物語。強欲非道、けちで人付き合いの嫌いな孤独な男・スクルージ。会社の共同経営者のマアレイが亡くなったあとは安い給料でボブ・クラチットを雇い、一人で会社を続けています。ある年のクリスマスイブの夜、マアレイの亡霊がスクルージの前に現れ、これからスクルージのもとに3人の幽霊が訪れることを告げます。そして、過去・現在・未来の3人の幽霊がスクルージの元にやってきます。夜が明けた時、スクルージにとってどんなクリスマスがやってくるのか。
著者のチャールズ・ディケンズはイギリスの小説家。『デイヴィッド・コパフィールド』『二都物語』『大いなる遺産』などの作品でも有名な小説家です。

賢者の贈り物 The Gift of Magi ©

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作:オー・ヘンリー
訳:結城浩 Copyright (C) 1999 Hiroshi Yuki (結城 浩)

明日はクリスマス。デラは夫のジムに贈りたいものがありました。でも、手元あるのはたったの1ドル87セント。鏡の前に立った彼女が思いついたことは。
短く、有名な物語。

幸福の王子(幸福な王子) The Happy Prince ©

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作:オスカー・ワイルド(Oscar Fingal O'Flahertie Wills Wilde)
訳:結城浩 Copyright (C) 2000 Hiroshi Yuki (結城 浩)

幸福の王子の像は町の自慢でした。全身を薄い純金で覆われ、目はサファイア、剣のつかには赤いルビーが輝いていました。ある晩、エジプトへ向かう途中のツバメが町にやってきて、幸福の王子の両足に止まります。すると幸福の王子のこぼす涙がツバメの上に落ちてきました。どうして泣いているのか問いかけるツバメ。そして幸福の王子はツバメに願いごとをするのでした。

クリスマス・クリスマスの季節が舞台の作品

人形の家 Et dukkehjem

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作:ヘンリック・イプセン(Henrik Johan Ibsen)
訳:島村抱月

1879年にイプセンにより書かれた戯曲であり、イプセンの代表作とも言われています。弁護士の妻ノラは夫に愛され幸せな生活を送っていました。しかし秘密にしていた借金のことが夫に暴露されそうになり思い悩むことに。クリスマスイブから3日間の出来事が描かれています。

メリイクリスマス 

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作:太宰治

「私」は1年3ヶ月、津軽の生家で暮らしたあと、妻子を連れて再び東京に戻ってきました。12月の初め、久しぶりの東京を歩き回る「私」はある本屋の前である女性と出会います。その女性はシズエ子といって「私」は昔、シズエ子の母親のところによく遊びに行っていたのでした。そしてシズエ子の母親は「私」にとって『そのひとは、私の思い出の女のひとの中で、いまだしぬけに逢っても、私が恐怖困惑せずにすむ極めてまれな、いやいや、唯一、と言ってもいいくらいのひと』だったのです。「私」は『さっそくこれから訪問しよう。そうしてお母さんを引っぱり出して、どこかその辺の料理屋で大いに飲もう。』と誘います。
東京は相変らず。以前と少しも変らない。』最後の一文に何を思うでしょうか。
1947年1月『中央公論』に掲載され、同年8月短編集『ヴィヨンの妻』に収録された作品。

真珠の首飾り ークリスマスの物語ー ZHEMCHUZHNOE OZHERELJE

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作:ニコライ・セミョノヴィッチ・レスコフ(Nikolai Semyonovich Leskov)
訳:神西清

冒頭は、友人たちがお茶のテーブルを囲みながら文学談義をしている場面。そこで一人が「クリスマスの物語・小説というのはどうも単調だ」と言い始めます。つまり、クリスマス物語という以上、クリスマスの晩に起こった出来事ではないといけないし、何かしらの教訓を含まなければならないし、めでたしめでたしで終わらなければならないのだから、作者はそういった筋書きをひねり出す以上、どうしても単調になるのではないか、と語ります。すると別の者が言い出しました。『もちろんクリスマス物語には一定のワクはあるにしてもそのワクの中で色々と趣向を変えることが出来るはずだし、その時代なり時の風俗だのを反映させて、興味津々たる多彩多様さを発揮できもするはずだとね。』」そして彼は、実際に自分の弟に起こったクリスマスの物語を話し始めるのでした。
Ⅰは文学談義の場面、Ⅱからが、弟の物語が始まる構成になっています。

 

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