【フィギュアスケート】採点ルール解説!どんな時に減点されるの?

目次

私の趣味であるフィギュアスケート鑑賞の話を、完全なる自分目線で、基本的にはかなりゆるく、時には熱量あげて、せまくて浅い、しかも偏った知識で好き勝手に語ります。

わかりにくい?フィギュアスケートの採点ルール

フィギュアスケートを観戦していて、上手に演技をした選手が意外とスコアが低いなと思ったり、ミスをしたのにミスをしてない選手よりスコアが高かった!なんて印象を持ったことありませんか?
フィギュアの採点ルールはとても細かく複雑なモノ。わたし自身も全てはなかなか把握できません。
今回は、採点ルールのなかでも敢えて、どういった場合が減点対象となるのか、またGOEでの減点について、比較的わかりやすいものを簡単にまとめてみます。

プロトコルとTESカウンターの見方

ルール解説の前に、まずはプロトコルと、TESカウンターの見方について、簡単に説明します。

まずはプロトコルについてです。
プロトコルは選手ごとに採点の詳細が記載された表のことで、要するに、各ジャッジの採点をとりまとめた表です。
ショートとフリー終了後にそれぞれ公開されます。
下記は過去の大会のプロトコルです。それぞれの箇所が示しているのは以下の通り。
①:各要素(エレメンツとも言います)の略記号が表記されています。選手それぞれの演技構成ということです。
②:各要素の基礎点が表記されています。(※2番目の要素は4Tと3Tの基礎点の合計になります)
③:各要素の最終的なGOE(出来栄え点)が表記されています。
④:各ジャッジが出したGOE(−5〜+5までの11段階)の数字です。
⑤:各要素の合計点、すなわち「基礎点(②)+GOE(③)」が表記されています。
⑥:演技構成点の項目、係数、各ジャッジの判定、最終演技構成点が表記されています。(※今回は詳しい説明は省略します)
⑦:減点があった場合、マイナスで表記されます。

続いて、中継の際に画面左上に表示されている、TESカウンターです。
TESとは「Technical Element Score(テクニカル・エレメンツ・スコア)」の略で、技術点のことです。
ジャンプやスピン、ステップを都度採点して速報値で表示してくれる仕組みです。
下記はその表示例で、国際大会などは全て英語表記になる場合もありますが、基本的に表示される内容は同様のものです。
こちらはあくまで速報値なので変動もあります。その後、確定した数字がプロトコルで公開される仕組みです。
①:直前に行った要素の名称(または略記号)が表示されます。
②:①で行った要素の基礎点(この場合は4Tと3Tの合計)が表示されます。
③:GOE(出来栄え点)が速報値で表示されます。速報値なので表示されながら数字が変動します。
④:演技中の選手の現時点での技術点が表示されます。③の速報値の変動により、こちらも数字が適宜変わります。
⑤:すでに演技を終えた暫定1位の選手の技術点が表示されています。

以上を踏まえて、ここからは減点されるルールについて解説していきます。

トータルスコアからの減点

まずは、トータルスコアから減点される違反行為、プロトコルでいうと、⑦に表記される減点ルールについてです。

【転倒・落下】

演技中の転倒による減点は、1番わかりやすい減点のルールと言えます。ただ、転倒回数によって減点数も変わってくるのはご存じでしょうか?
男女シングルの場合、転倒1〜2回は減点1点、3〜4回は減点2点、5回以上はなんと減点3点となってしまいます。仮に5回転倒してしまうと合計で9点も減点されてしまいます。
また、ペアやアイスダンスの場合は1人1回につき、減点1点となります。したがって2人転倒した場合は減点2点になります。リフトの落下による転倒も1回につき減点1点になります。

【演技時間の超過・不足】

演技時間は男女ペアではショートの場合、2分40秒±10秒、フリーの場合は4分±10秒、アイスダンスはリズムダンス2分50秒±10秒、フリーダンスが4分±10秒と定められています。この時間の過不足5秒ごとに1点の減点となります。
また、名前をコールされてから30秒以内に演技を開始しなかった時も1点の減点となります。
テレビ中継などでは時間の過不足は分かりにくいですが、会場内には名前をコールされてからの経過時間、演技時間が選手に見えるように表示されています。

【衣装などに関する違反】

実は衣装にも細かいルールがあります。
・生足禁止(タイツ、長ズボンの着用)
・男子選手は半袖以上の衣装でなくてはいけない
・衣装の一部が落下してはいけない
・品のない、過度な露出がないこと 
以上のルールを考慮して、減点されるような衣装を着る選手はいませんが、ジャンプやスピンの影響で、演技中にヘッドアクセサリーが外れそうになったり、結んでいる髪が乱れてしまっているとヒヤヒヤします。
ですが、落ちそうになったことに気づいて、リンク外に投げ込めればセーフのようです。

【10秒以上の中断】

こちらも実際、ほとんど見ることがないので知られてないルールですが、やむをえない場合を除き、10秒以上の中断で0.5点の減点となります。
実際、とてもハードな競技ですから、演技中に息を整えるように動きを止めるような振り付けもあったりしますが、それも10秒超えると減点されてしまうということです。
さらに、40秒以上中断すると棄権扱いになってしまいます。

GOE(出来栄え点)での減点

続いて、GOE(出来栄え点)、プロトコルの④に表記される数字(評価)に影響する減点ルールについてです。
ジャンプ、ステップ、スピンなど演技するすべての要素は基礎点に加えてGOE(出来栄え点)で加点または減点されます。
評価が高ければプラス評価で加点され、ミスをしてしまうとマイナス評価で減点となり、その段階は「−5〜+5」までの11段階と、細かく分かれています。

【ジャンプの転倒】

先にお話しした通り、転倒すると減点されてしまいますが、GOEでも減点されます。転倒の場合GOEは一律に−5の評価となり、基礎点が半分になってしまいます。
例えば、4回転サルコウを跳んで転倒してしまうと、基礎点9.70点が半分の4.85点となり、トータルスコアからさらに1点の減点となります。
加点がもらえるようなジャンプを跳べば、10点以上となるところが、転倒してしまうと実質3.85点と3分の1程度の得点となります。
難度の高いジャンプは成功した場合と失敗してしまった場合の差がとても大きくなります。
【ジャンプの回転不足】

成功したように見えたジャンプでも、回転が足りていないとGOEで減点されてしまいます。
「qマーク」「アンダーローテーション(<)」「ダウングレード(<<)」が回転不足を指す表現で、「アンダーローテーション」と「ダウングレード」の場合は、基礎点も下がります。
着氷時に乱れがなくクリーンに跳んだように見えても、回転が足りていないと減点されてしまうため、演技中のTESカウンターの速報値から最終スコアの数字が下がる理由は、この回転不足が影響している場合が多いです。

要素 回転不足 基礎点
4Sq qマーク 9.70 基礎点には影響ないが、GOEでマイナスされる
4S< アンダーローテーション 7.76 基礎点は80%に下がる
4S<< ダウングレード 4.30 1つ下のグレードの基礎点になる


【ジャンプの踏切違反】

フリップジャンプ、ルッツジャンプの踏切違反の際に、その度合いによってGOEでの減点、基礎点の減点があります。エッジエラーといい、プロトコルでは重度のエラーを「eマーク」、軽度のエラーは「!(アテンション)」で表記されます。
加えて回転不足もあると、基礎点は60%まで下がります。
こちらも演技中には分かりにくい違反なので、速報値からスコアが下がる要因になります。

要素 エッジエラー 基礎点
4Lz! アテンション 11.50 基礎点には影響ないが、GOEでマイナスされる
4Lze eマーク 9.20 基礎点は80%に下がる
4Lze< e+アンダーローテーション 6.90 基礎点は60%に下がる


【ジャンプ着氷のミス】

両足着氷やオーバーターンなど、ジャンプの着氷が乱れてしまうとGOEで減点となります。こちらは演技中の速報値でもマイナスで表示されることが多く、見ていて分かりやすいミスです。
着氷ミスに加え、同時に回転不足の場合もあるため、GOEで大きく減点されてしまうこともあります。

まだまだ奥が深い・・・

フィギュアスケートのルールは本当に細かく複雑で、全てを理解するのはかなりハードルが高いと思います。しかも、毎年何かしらのルール改定もされているので、余計に難しいです。
ですが、要点だけでも理解しておけば、さらに楽しめると思いますし、今まで見えていなかったところにも注目できるようになっていくはずです。
全部覚えるのは大変!と尻込みせず、まずはジャンプについて、など自分の興味のあるところから少しずつ始めてみてはどうでしょうか?

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